4日、米ホワイトハウスの行事で実施されたB2戦略爆撃機などのデモ飛行=ワシントン(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米独立記念日の4日、トランプ大統領はホワイトハウスの行事で演説し、6月下旬のイラン核施設攻撃について「史上最も完璧な軍事作戦」だと強調した。作戦に従事した米兵らを招き、投入されたB2戦略爆撃機がデモ飛行。伝統的に党派を超えた国民の結束を促す日とされてきたが、軍事成果のアピールが目立った。

 トランプ氏は、6月下旬の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で加盟国の防衛支出を国内総生産(GDP)比5%とする新たな目標で合意したことにも言及。「久しぶりの」特別な独立記念日になったと自賛した。

 演説に先立ち、イラン核施設に大型の特殊貫通弾(バンカーバスター)を発射したB2が上空を飛行。出撃拠点となった中西部ミズーリ州のホワイトマン空軍基地の兵士や家族らも招待された。

 共和党のトランプ氏は、在イラン米大使館人質事件で民主党カーター政権が1980年に人質救出作戦に失敗したことに触れ「大惨事」だったと酷評。民主党バイデン前政権による2021年のアフガニスタン駐留米軍撤退も批判した。