親を亡くした子どもの学びを奨学金で支える「あしなが運動」を引っ張ってきた、あしなが育英会会長の玉井義臣(たまい・よしおみ)さんが5日午前1時46分、敗血症性ショックのため東京都渋谷区の病院で死去した。90歳。大阪府出身。今後「お別れ会」を開催する予定。
母の交通事故死をきっかけに、交通遺児の支援運動を50年以上続けた。1993年にあしなが育英会を設立。災害や自死などによる遺児にも支援を広げた。
米国人作家ジーン・ウェブスターの小説「あしながおじさん」から着想し、遺児のために継続的な寄付を行う「あしながさん」を募集。遺児の学生が街頭で募金を呼びかけるスタイルを確立した。