名古屋地裁

 同居していた祖母=当時(78)=を殺害したなどとして、殺人や窃盗などの罪に問われた名古屋市の無職の男(19)は7日、名古屋地裁(久礼博一裁判長)で開かれた裁判員裁判初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 検察側の冒頭陳述によると、男は昨年4月に自衛隊に入隊したが、同僚の自殺を目撃し、退職した。検察は、幼少時から仲が悪かった祖母が「すぐ辞めると思っていた」と話していたと家族から聞くなどし、祖母への怒りを増幅させ殺害を決意したと指摘。殺害後、逃走時間を稼ぐため、自宅にいた計3人の弟や妹の手足を粘着テープで縛り拘束したとも述べた。