【カイロ共同】イスラエル軍は7日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が支配する西部ホデイダなど三つの港を空爆したと発表した。フーシ派が2023年11月に紅海で拿捕した日本郵船運航の貨物船「ギャラクシー・リーダー」も攻撃したと明らかにした。
イスラエル軍は、フーシ派がイスラエルに向けてミサイル2発を発射し、同国軍が迎撃に当たったとも表明した。
ロイター通信などによると、ホデイダ沖の紅海で6日、リベリア船籍の貨物船が武装グループに襲撃された。小型ボートから銃撃や無人艇の攻撃を受け火災が発生し、貨物船は浸水を始めたという。フーシ派による犯行の可能性があるが、声明は出ていない。
日本郵船運航の貨物船は拿捕された際、日本人は乗船していなかった。イスラエルの実業家の保有とされる。フーシ派は今年1月、フィリピン人ら乗組員25人の解放を発表した。
フーシ派は5月上旬、紅海での船舶攻撃をやめるのと引き換えに、米軍によるイエメン空爆を停止することでトランプ米政権と合意していた。