インタビューに応じるモンゴルのバトツェツェグ外相=8日、ウランバートル(共同)

 【ウランバートル共同】モンゴルのバトツェツェグ外相が8日、天皇、皇后両陛下の訪問を受けて共同通信の単独インタビューに応じ「今日、明日にも石破茂首相にわが国への招待状を、ザンダンシャタル首相名義で正式に送付する」と述べ、石破首相の訪問を招請することを明らかにした。

 昨年8月に当時の岸田文雄首相がモンゴルを訪問予定だったが、南海トラフ巨大地震の注意情報を受けて急きょ中止していた。

 バトツェツェグ氏は両陛下の訪問について「国民一同は心からの喜びに満ちている。歴史に刻まれる特別な訪問で、国を挙げて心待ちにしていた」と歓迎した。

 中国とロシアに挟まれたモンゴルは、両国にも配慮しながら日本や米欧を「第三の隣国」と位置付けて関係を強化している。バトツェツェグ氏は「大切な『第三の隣国』で、同じ価値観を共有する特別な戦略的パートナーである日本からの首相訪問が、早い時期に実現することを強く期待している」と強調した。