公明党の斉藤鉄夫代表は9日、自身のX(旧ツイッター)で、自民党の鶴保庸介参院予算委員長が「運のいいことに能登で地震があった」と発言したことについて「被災者の気持ちを軽視するもので、到底容認できない」と非難した。

 斉藤氏は、鶴保氏が発言を撤回しているものの「被災者に寄り添う政党として、このような発言を看過できない」とも強調。「能登半島復興と防災強化に全力を尽くす」と投稿した。

 立憲民主党の野田佳彦代表は青森市で記者団に「信じられない。失言というレベルではない。能登の皆さんに深くおわびしなければいけないのではないか」と批判。鶴保氏の進退に関しては「自身で判断すべきだ。国民世論がどう見ているかを厳しく受け止める必要がある」と語った。

 日本維新の会の吉村洋文代表は「許されない。被災地に思いをはせたらそういった発言にはならない」と述べた。訪問先の札幌市で記者団の取材に答えた。共産党の田村智子委員長は訪問先の岡山市で「議員辞職するべきだ。自民党政治の本音が出た」と言及した。