【クアラルンプール共同】東南アジア諸国連合(ASEAN)は9日、議長国マレーシアの首都クアラルンプールで外相会議を開いた。11日までの日程で、日本や米国、中国、ロシアなどが参加するASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会議など関連会議が行われる。国際社会を揺さぶるトランプ米政権の関税政策が主要議題。対立する中国の発言にも注目が集まる。
マレーシアのアンワル首相は一連の会議の冒頭、関税や輸出制限、貿易障壁が「地政学的な対立」をもたらし、国際社会が不確実な状況にあると指摘。ASEANは「この状況を読み解き、立ち向かわなければいけない」と述べ、経済と外交で連携すべきだと訴えた。