自民党の小泉進次郎農相は9日、参院選の応援のため千葉県船橋市で街頭演説し、トランプ米大統領による新たな関税措置の通知を巡り「同盟国であっても譲れないものは譲れない」と述べ、国益を守るとの姿勢を強調した。石破茂首相(自民総裁)も佐賀市で演説会に出席する。立憲民主党の野田佳彦代表は青森市で演説し、関税対応で首相が指導力を発揮していないと批判した。
小泉氏は「混迷した時代の中で自民、公明両党が政権から降りたら、野党の中でどこが担えるのか」とも訴え、与党への支持を呼びかけた。
野田氏は関税交渉に関し「局面打開はもうトップ同士でしかできないのに、何もしていない」と指摘した。「関税交渉に無策の石破政権を許していいのか。われわれに取って代わろうじゃないか」と語った。
公明党の斉藤鉄夫代表は北海道苫小牧市で、米関税措置の影響を踏まえ「理不尽なことを言うトランプ政権と交渉する力を私たちに与えて」と述べた。
日本維新の会の吉村洋文代表は札幌市で「日本の構造的な問題は社会保険料だ」と問題提起した。