ホテルで覚醒剤やコカインを所持したとして、覚醒剤取締法違反などの罪に問われた不動産投資会社「レーサム」(東京都千代田区)の元会長田中剛被告(60)は9日、東京地裁の初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、被告が宿泊していた客室に入れ替わりで女性を派遣させたほか、違法薬物を密売人に運搬させていたと指摘。様子の異変に気づいた女性が知人に連絡し、トラブルがあったと通報を受けた警察が枕の下から薬物を発見したと説明した。
被告人質問で弁護側から動機について問われ「大きなストレスがあり、薬物に依存した」と述べた。