東京都は9日、今年秋に開催予定だった国際芸術祭「東京お台場トリエンナーレ2025」に代わる美術展を、来年10〜12月に都内の臨海部で開くと発表した。トリエンナーレはフジテレビなどでつくる実行委員会と都の共催だったが、元タレント中居正広氏の「性暴力」を巡る問題発覚後の今年2月、フジが辞退していた。

 都によると、フジは辞退の理由について、関係者の理解を得られず協賛金の確保が難しいと説明。都は来年秋から冬にかけて都内各地の美術展や公演を連携させる「文化芸術祭」を企画し、その一環としてトリエンナーレの代替イベントと位置付けた国際的美術展を開くとしている。