日産自動車グローバル本社にあるロゴ

 日産自動車が、2027年の電気自動車(EV)の生産割合を従来計画より引き下げ、ガソリン車の割合を高めることが9日分かった。世界的なEV需要の減退に対応する。横浜市で開いた部品メーカーなど取引先への説明会で方針を示した。

 28年に米国で予定していたスポーツタイプ多目的車(SUV)のEV2車種の生産開始も最大で1年程度延期する方向だ。

 トランプ米政権がEV購入の税制優遇措置を見直すなど、EVに対する逆風は強まっている。充電設備の不足や航続距離への懸念も依然根強い。