選択的夫婦別姓と同性婚の実現を目指す当事者団体が、参院選の選挙ポスターにスマートフォンのカメラをかざすと法制化に賛成の候補かどうかが分かるシステムを開発した。担当者は「二つの制度に対する姿勢は、人権意識がある政治家かどうかの指標になる」と、活用を呼びかけている。
システムは「MARRIAGE VISION(マリッジビジョン)」。同志社大(京都市)での体験会などを経て、10日から利用できるようになった。
体験会では学生がスマホでマリッジビジョンのサイトにアクセス。架空の候補者のポスターにカメラを向けると、カラフルな花のイラストと共に「同性婚に賛成」「選択的夫婦別姓に賛成」の文字が浮かび上がった。
選択的夫婦別姓の実現を求める一般社団法人「あすには」などが3日の公示後、全国のポスターを撮影して回り、候補者アンケートの回答をポスター画像とひも付けた。
あすにはの井田奈穂代表理事は「自分たちの手で社会を変えたと思えるような投票行動を」と訴えている。