静岡県伊東市議会は11日、田久保真紀市長(55)の学歴問題に関する調査特別委員会(百条委員会)の初会合を開いた。東洋大を除籍となっていたのに市の広報誌などで卒業と紹介した経緯について、出席した市の秘書広報課長は、先月4日に田久保氏から「卒業証書」とされる書類を見せてもらったと証言した。ただコピーすることは「必要ないのではないか」と言われたとも明かした。
百条委は、今月18日までに「卒業証書」とされる書類を提出するよう田久保氏に求めることを決めた。
秘書広報課長は、全国市長会に提出する田久保氏の履歴書を作成するに当たり、大学の卒業年度を確認するために書類を見せてもらったと証言した。この日の百条委には市企画部長も出席した。
地方自治法は、百条委で正当な理由なく出席を拒んだり、虚偽証言をしたりした場合、罰則を科すと規定している。
田久保氏は5月29日に就任。直後に学歴の詐称疑惑を指摘する文書が市議全員に届き、議会で追及されていた。
田久保氏は近く市長を辞職し、出直し選に出馬する意向を示している。