6月、ガザ北部ガザ市で、イスラエルの攻撃による親族の死を嘆く人々(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】国連人権高等弁務官事務所は15日、パレスチナ自治区ガザで支援物資を受け取ろうとして殺害された住民が13日までに計875人に上ったと発表した。ガザでは5月下旬から米国とイスラエルが主導する「ガザ人道財団」の配給拠点周辺でイスラエル軍の発砲が相次いでいる。この拠点周辺の死者が最多で674人に上るという。

 ほかに、配給物資を運ぶ国連の車列近くやそのルート上で殺害された人が201人に上った。

 国連パレスチナ難民救済事業機関の職員は14日の英BBC放送のラジオ番組で、ガザで戦闘開始後「毎日平均で1クラス(35〜45人)ぐらいの数の子どもたちが殺されている」と指摘した。