福岡市は16日、男性職員の2024年度の育児休業取得率が100%を達成したと発表した。市によると、政令指定都市では初めて。前年度から5・6ポイント増え、103%と過去最高を更新した。

 市は22年9月から「男性育休100%宣言」を掲げ、育休を取得しやすいタイミングを検討するため、男性職員と上司との面談を徹底させるなど、工夫を重ねてきた。

 育休取得への意識の変化が取得率向上につながったとみられ、市の担当者は「男性に限らず、育児に参画しながら仕事をしていく職場づくりを続けていきたい」と話している。

 育休取得率は、年度中に育休を取れるようになった職員に対し、実際に取った職員の割合。前年度に子どもが生まれ、当該年度に取得した職員も含まれ、取得率が100%を超えることもある。

 総務省は、自治体で働く男性の23年度の育休取得率を昨年12月に発表した。政令指定都市では97・4%の福岡が最も高く、65・2%の岡山、64・7%の千葉が続いた。都道府県別では福井の66・2%が最高だった。