ふ化したニホンライチョウ=18日午前、栃木県那須町(那須どうぶつ王国提供)

 栃木県那須町の那須どうぶつ王国は18日までに、国の特別天然記念物で絶滅危惧種のニホンライチョウ7羽が11日にふ化したと発表した。順調に育っており、9月ごろに長野県の中央アルプスへ放鳥するという。

 那須どうぶつ王国によると、小さく切った餌をついばみ、元気に歩き回っている。ふ化後2週間は死ぬ可能性が特に高いため、担当者は「気を引き締めて、チーム一丸となって飼育していく」とした。

 他にも卵があり、近くふ化する予定。環境省や日本動物園水族館協会と連携し、野生個体数を増やす取り組みを進めている。