静岡県伊東市の田久保真紀市長は18日、自身の学歴問題に関する市議会の調査特別委員会(百条委員会)に対し、大学の「卒業証書」とされる書類の提出を拒否したことを明らかにした。刑事告発されていることを理由に挙げ、報道陣に「百条委をないがしろにするつもりはないが、重要な証拠であるため拒否した」と述べた。
既に辞職の意向を示しており、時期が来週もしくは再来週になるとの見通しを示した。
田久保氏は同日、拒否した理由を説明する回答書を中島弘道議長に手渡した。その後開かれた百条委の会合では、東洋大を除籍となっていたのに市の広報誌で卒業と紹介した経緯の調査の一環として、在籍に関する文書などを大学に照会すると決定。田久保氏の出席に向け、日程調整を進めることを確認した。
会合後、中島議長は報道陣に「(提出拒否は)本当に残念なことだ。卒業証書と言われるものは偽物なのではないか」と指摘した。