開幕100日となり、入場する大勢の来場者=21日午前、大阪市此花区の夢洲

 大阪・関西万博は7月に入り猛暑の影響で客足が伸び悩み、日本国際博覧会協会(万博協会)は花火の毎晩開催やビアテラス設置で巻き返しを図る。人気の水上ショー再開も集客向上に期待する。万博は21日で開幕100日となり、成功に向けたヤマ場となる夏休み期間を迎えた。

 1日当たりの来場者は4月の約8万3千人から6月には約12万7千人と増加し、石毛博行事務総長は今月14日の会見で「順調に進んでいる」との認識を示した。ただ、猛暑や突然の雨に見舞われている7月は19日までの平均で約11万3千人に減り、平日は10万人に届かない日も目立つ。

 会場は涼める場所や日陰が少なく、厳しい暑さで来場を敬遠する人が増えたようだ。石毛氏は会期終盤に大混雑が見込まれる中、地下鉄やバスの輸送能力には限界があると説明。集客を分散するため「夏休みシーズンが勝負だ」と強調した。

 これまでも花火を打ち上げた日の集客は良好で、6月28日は約18万5千人で最多、5月31日は約17万人で3番目だった。