公安調査庁は22日、オウム真理教主流派の後継団体「アレフ」が資産報告義務に従っていないなどとして、団体規制法に基づく再発防止処分の継続を公安審査委員会に請求した。オウム真理教トップだった松本智津夫元死刑囚=執行時(63)、教祖名麻原彰晃=の次男が「グル」を自称し、アレフの運営を主導していると新たに認定。元死刑囚の妻が補佐する立場にあるとみている。

 請求は現在の処分期限の9月からさらに6カ月間。全国16施設の利用制限と布施など金品受領の禁止に加え、制限対象となる施設のある12都道府県での土地や建物の新規取得の禁止を求める。公安審はアレフから意見を聞く機会を設けた上で判断する。