欧州自動車大手ステランティスは21日、2025年1〜6月期の純損益が23億ユーロ(約3960億円)の赤字になるとの暫定的な見通しを発表した。約56億ユーロの黒字だった前年同期から大きく悪化する。トランプ米政権の高関税措置により、カナダとメキシコにある工場の操業を停止したことなどが響いた。決算は29日に公表する。
ステランティスは米国が輸入自動車への25%の追加関税を発動した4月上旬、カナダとメキシコにある組立工場の操業を一定期間、停止すると公表した。21日の声明で「米関税の初期段階の影響を織り込んだ」と説明した。
1〜6月期の売上高は13%減の743億ユーロを見込む。(共同)