第27回参院選は20日投開票され、自民、公明両党は大敗し、非改選を含め参院全体で過半数を割り込んだ。全当選者が21日確定したのを受け、石破茂首相(自民総裁)は自民党本部で記者会見し「政治を停滞させない」として続投を正式に表明した。ただ衆院に続き参院でも少数与党に転落したことで、一層の政権弱体化は避けられない。首相は物価高対策などを巡る野党との政策協議の実現に意欲を示した。連立拡大は否定した。自民内では、大敗を招いた執行部を批判する声が出た。
参院選で自公は計66の改選議席を47に減らし、非改選75と合わせても参院全体の過半数(125)を下回った。与党が衆参で少数となるのは1994年の羽田政権以来。
立憲民主党は改選議席と同じ22と横ばいだが、改選4の国民民主党は17、改選1の参政党は14と大幅増となった。野党は首相続投に追及姿勢を強めており、首相は会見で「ここから先は、いばらの道だ」と述べた。
政府、与党は参院選を受けた臨時国会を8月1日に召集する方向で調整に入った。