外務省の看板=2019年5月

 外務省は22日、中国の裁判所がアステラス製薬の日本人男性社員に実刑判決を言い渡したことを受け、中国に滞在中や渡航予定の邦人に注意を呼びかける「スポット情報」を発表した。反スパイ法を制定している中国では、国家秘密に該当する情報を得たり、データなどを保有したりしただけでスパイ行為とみなされ、厳罰に処される恐れがあるとしている。

 無許可で国土調査を行うのは違法とされ、衛星利用測位システム(GPS)を用いた測量で地理情報を取得した場合も拘束される可能性があると指摘。学術的なアンケートにも注意が必要だと強調した。