建築家の故丹下健三氏が設計した名建築で、老朽化で香川県が解体を決めている旧県立体育館(高松市)の保存を求める声が上がっており、民間資金による活用に向け協議に応じるよう県に申し入れた団体が23日、同市内で記者会見を開いた。
団体は民間資金で県からの土地、建物の取得を目指す「旧香川県立体育館再生委員会」。建物の耐震改修を施した上で、全体をホテルにする案と、ホテルにブックラウンジカフェを併設する案を県に提示。費用は30億〜60億円を見込み、約10社が名乗りを上げているという。
旧県立体育館は2014年に閉館。県議会は解体費用約10億円を既に可決し、来月入札が行われる予定だ。