南海トラフ地震臨時情報と東海道新幹線の減速運転を伝える案内=2024年8月、JR東京駅

 JR東海は23日、今後日向灘地震で南海トラフ地震臨時情報が発表されても、管内で被害がなければ東海道新幹線などの運行は通常通り続ける方針を明らかにした。昨年8月に臨時情報が出た際は、東海道新幹線で減速運転する対応を取った。

 同社は「地震の知見を踏まえると、営業エリアでは、日向灘地震による影響は限定的と予測されるため」と説明。一方で「被災状況に応じて運行規制などの対応を取る」としている。

 昨年8月8日の日向灘を震源とする地震では、同社は南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)の発表を受け、同15日まで東海道新幹線の三島―三河安城間で最高時速を285キロから230キロに落として運転。在来線でも、一部の特急の運転を見合わせるなどした。

 南海トラフ地震臨時情報は、南海トラフ沿いで、大規模地震発生の可能性が平常時に比べて相対的に高まった場合などに気象庁が発表する。