23日の国債市場で、長期金利の指標である新発10年債(379回債、表面利率1・5%)の利回りが上昇し、一時1・600%を付けた。2008年10月以来の高水準。参院選で与党が敗北したことで、野党の主張する財政拡張の傾向が強くなり、財政が悪化するとの懸念から国債が売られ、利回りが上昇した。

 終値利回りは前日より0・090%高い1・590%だった。

 日米関税交渉の合意で「経済への影響を分析しやすくなった」(りそなホールディングス市場企画部の佐藤芳郎エコノミスト)ことから、日銀が追加利上げに動きやすくなるとの見方も国債の売りにつながった。