岐阜県は23日、同県土岐市の障害者施設「県立はなの木苑」で、職員14人が利用者の頭を小突くなどの虐待行為をしていたと発表した。昨年10月、14人のうち1人が県警に暴行容疑で逮捕されたため、調査していた。今年9月から3カ月間、新規利用者の受け入れ停止処分とした。
県は調査で利用者18人に対する計40件の虐待行為を認定。食事をこぼした利用者の頭部を拳で小突くなど身体的な虐待の他、強い口調で「何回言ったら分かるんや」と言ったり、利用者が顔を洗う際「自分でできないの、ばかやね」と伝えたりする心理的な虐待があったとした。
県は施設の運営を、岐阜市の社会福祉法人に委託している。