破壊されたビルを調べるパレスチナの人たち=ガザ中部ブレイジ難民キャンプ(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザの停戦案を巡り、関係筋は23日、共同通信の取材に、イスラム組織ハマスが仲介国に回答を提出したと明らかにした。前向きな内容だが、受け入れに条件を付けたとしている。イスラエル紙ハーレツは23日、イスラエル筋の話として、ハマスの回答は「期待外れ」だったと伝えた。イスラエルは停戦案で譲歩を示したとされるが、なお双方の立場には溝があるもようだ。

 関係筋によると、ハマスはガザへの支援物資搬入やイスラエル軍のガザ撤収、戦闘終結の保証について回答した。支援物資搬入は米イスラエル主導ではなく、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)などの国際機関が実施すべきだと主張したとしている。

 米メディアによると、イスラエルは停戦案で同国軍がガザに駐留する範囲を縮小する考えを示したとされる。イスラエルメディアによると、ハマスは依然として迅速な攻撃再開が可能な配置だとみて、受け入れに難色を示しているという。