ヘグセス米国防長官

 【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポストは23日、ヘグセス国防長官が3月に民間アプリのチャットグループで妻や弟らと共有したイエメン空爆計画に関する投稿について、「機密」分類のメールから転載されていたと報じた。国防総省の内部調査で判明したという。

 機密ではないとしてきたトランプ政権の説明と矛盾しており、野党民主党を中心に批判が一層高まりそうだ。

 ワシントン・ポストによると、共有された空爆計画には爆撃開始時刻のほか使用する航空機や兵器の種類などの情報が含まれていた。中東を管轄する米中央軍のクリラ司令官から10人以上の国防当局者に機密指定でメール送信されていた。

 国防総省のパーネル報道官は「機密情報が共有された事実はない」と改めて否定。最終的な調査結果は数カ月以内に公表される見通しという。

 ヘグセス氏は3月、米軍がイエメンの親イラン武装組織フーシ派を空爆する約2時間前に民間アプリ「シグナル」で妻や弟らのグループや誤って記者が招かれたグループに計画を投稿。民主党だけでなく与党共和党議員からも批判を受けた。