13都道府県警で試験運用が始まる「ウエアラブルカメラ」。警備、地域、交通の各部門に配備される=18日、警察庁

 警察庁は24日、ハンズフリーで撮影できる「ウエアラブルカメラ」を警察官が装着し、街頭活動を録画する試験運用を8月下旬から13都道府県警で順次開始すると発表した。カメラは地域、交通、警備の3部門に計約70台配備。職務質問や交通の取り締まり、イベントなどの雑踏警備で使用する。職務の適切性の検証や、警備の指揮に役立て、違反行為や事故の様子が記録されていた場合は証拠としても活用する。

 カメラのランプを点灯させたり、腕章を着けたりして撮影していることを明示。プライバシーなどの観点から市民の間で混乱も予想され、同庁は効果や課題を検討した上で、全国導入に向けて2027年度予算案に費用計上する。