まさかの点の取り合いとなった岐阜県左右ナンバーワン投手対決。制したのは帝京大可児の右腕富田櫂成だった。最強打線の岐阜第一に一挙6失点して降板しながら、再登板後、気迫の投球をみせた。第107回全国高校野球選手権第9日は24日、ぎふしん長良川球場で準々決勝2試合を行い、帝京大可児が岐阜第一を8―7で下し、2年ぶり、関商工は高山西を七回コールドの9―1で圧倒し、13年ぶりのベスト4進出を決めた。投手陣の活躍で初の8強進出し勢いに乗る高山西を、関商工はチームテーマの走塁力で下した。(岐阜新聞デジタル独自記事です)

再登板で岐阜第一の反撃を抑え、好継投の川上洸晶と抱き合って喜ぶエース富田櫂成。右は平岩光太郎=長良川

 ◆注目の県ナンバー左腕の岐阜第一水野だが、思わぬマウンドに

 3回戦で選抜出場校の大垣日大を完封し、岐阜県ナンバーワン右腕であることを改めて実証した帝京大可児の富田櫂成。準々決勝は同じく優勝候補・岐阜第一のエースで大会初登板の左腕水野匠登との左右岐阜県一決定戦が予想されたが、まったく予期せぬゲームとなった。...