立憲民主党の笠浩史国対委員長は25日、自民党の坂本哲志国対委員長と国会内で会談し、ガソリン税の暫定税率廃止法案を8月1日召集予定の臨時国会に野党共同で提出する方針を伝えた。参院選の結果、衆院に加え参院でも少数与党となった国会の状況を踏まえ、野党の結束を示す狙い。坂本氏は審議入りに難色を示した。笠氏は審議を秋の臨時国会に先送りする場合は、あらかじめ制度の詳細を検討するための与野党協議を実施するよう提案した。
会談後、笠氏は記者団に「8月の国会で成立に至らなくても、秋の臨時国会では必ず成立させる。与野党協議で調整するのも一つのやり方だ」と強調。坂本氏は「財源など整理する問題がある。与野党で協議体をつくり、議論することになるのではないか」と述べ、前向きな姿勢を示した。
両氏は8月の臨時国会の会期についても話し合ったが結論は出なかった。来週、再会談する。
これに先立ち、野党8党の政策責任者が協議し、年内のできるだけ早い時期の暫定税率廃止を目指す方針で一致した。7月29日にも再協議する。