大学の国際競争力を高めるため、文部科学省が留学生を受け入れる際の定員規制を緩和することが25日、関係者への取材で分かった。留学生の受け入れ体制が十分に整備されているかどうかなどを文科省が審査し、認定した大学の学部は特例で定員超過の上限を引き上げる。2026年度からの実施を目指す。
日本の留学生受け入れは大学院が中心で、学部段階の留学生が少ないのが課題。現行制度は留学生を含めた学生数が定員を一定以上超えると、私立大は国からの補助金が削減され、国立大は超過人数分の授業料相当額を国庫納付するといったペナルティーがある。そのため受け入れに消極的にならざるを得ないとして、改善の要望があった。