静岡市葵区の林道沿いの、のり面が崩落した現場=26日午前(静岡市提供)

 静岡市は26日、葵区の林道で25日にのり面が崩落し孤立していた山荘の宿泊者や登山者ら計170人が、迂回ルートを利用して下山したと明らかにした。

 市によると、林道脇の斜面が長さ約60メートル、高さ約90メートルにわたって崩れ、土砂約200立方メートルが幅4メートルほどの道をふさいだ。落石が散発的に発生しており、通行再開には数日かかるとの見通しを示した。

 25日時点では、山荘の「椹島ロッヂ」に宿泊していた登山者やリニア中央新幹線の工事関係者ら117人が孤立。26日になって、山を登っていた人たちが崩落現場付近に到着後、新たに孤立状態となっていた。