栃木県日光市の足尾銅山跡近くで27日、太平洋戦争中に日本の植民地だった朝鮮半島から銅山に動員され、命を落とした73人の追悼式が営まれた。犠牲者の名前が記された木製の銘板が朽ちていたため、戦後80年となる今年、享年を加えた金属製の銘板に新調した。
かつて日本一の銅の産出量を誇った足尾では、戦時中2400人以上の朝鮮人が過酷な環境で労働を強いられたとされる。主催した市民団体「日朝友好栃木県民の会」の宇賀神文雄会長(78)は「73人の名前を思い出し、われわれ日本人が朝鮮に何をしたかを反省したい」とあいさつした。