新潟県は27日、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に関し、県民の意見を聞く公聴会を同県長岡市で開いた。花角英世知事が是非を判断する前に県民の意見を確認する方法の一つに挙げ、8月末まで県内5カ所で開き今回は2回目。市民ら19人が発言し「事故時に観光や農林水産業に悪影響がある」「電力の安定供給が大事」と賛否が割れた。
県農業協同組合中央会推薦で小千谷市在住の主婦は、04年中越地震と07年中越沖地震の経験を踏まえ「予測できない震災が不安だ」と反対を表明。県観光協会推薦の40代男性は、長岡市でホテルと温浴施設を経営しているとし「光熱費が大きい」と賛成意見を述べた。