御嶽山山頂で黙とうする遺族ら=27日午前

 58人が死亡、5人が行方不明となった2014年の御嶽山(長野、岐阜両県、3067メートル)の噴火で、遺族ら15人が27日、慰霊登山をした。被災者家族会「山びこの会」が毎年この時期に慰霊登山に訪れており、9月27日で11年となるのを前に、発生時刻の午前11時52分に合わせ、山頂で黙とうし、犠牲者を悼んだ。

 青空がのぞく中、山頂で献花したり、シャボン玉を飛ばしたりした。

 愛知県一宮市の所清和さん(63)は、次男祐樹さん=当時(26)=とその婚約者丹羽由紀さん=当時(24)=を亡くした。2人を失った事実は何も変わらないとつぶやき「慰霊登山を続けたい」と語った。