臨時国会の主な焦点
 国会議事堂

 参院選を受けた臨時国会は8月1日に召集される見通しだ。野党はガソリン税の暫定税率廃止法案を共同提出し、審議入りを求める。日米関税交渉を巡っては、合意内容の是非を追及する。衆院に加えて参院でも与党を少数に追い込んだ参院選の結果を受け、攻勢を強める構えだ。参院の委員長ポストを巡る駆け引きも激しくなりそうだ。

 野党8党は25日、年内のできるだけ早い時期の暫定税率廃止を目指す方針で一致した。暫定税率廃止法案の共同提出は与党に圧力をかける狙いがある。臨時国会で審議入りが実現しない場合、秋の臨時国会での成立を視野に入れる。立民は制度の詳細を検討するための与野党協議を自民党に求めており、与党も巻き込んで暫定税率廃止を目指す意向だ。

 石破茂首相は25日に与野党7党首らと会談し、日米関税交渉合意の内容を説明した。立民の野田佳彦代表らは抽象的な内容が多いと指摘。「トランプ米大統領と合意文書を交わすべきだ」と主張した。8月4日に首相が出席する衆院予算委員会集中審議を開き、合意内容を議論する。