北海道泊村の北海道電力泊原発3号機(右)

 原子力規制委員会は28日、北海道電力泊原発3号機(北海道泊村)の安全対策が新規制基準に適合しているとする「審査書」を、30日の定例会合で議論すると発表した。了承されれば正式な審査合格となる。4月に審査書の案を取りまとめ、一般からの意見を募っていた。

 合格すれば11原発18基目で、2021年9月の中国電力島根原発2号機(松江市)以来となる。北海道電は13年7月の新規制基準の施行日に審査を申請したが、敷地内の断層が活断層かどうかを巡る議論が長期化。規制委から液状化による沈下の恐れも指摘され、防潮堤を造り直している。