太平洋戦争中、山口県柳井市で米軍機が撃墜され、同市沖で旧日本軍の駆逐艦が撃沈された二つの事案から80年となる28日、それぞれの現場近くに記録を継承する銘板が設置され、元乗組員や事件の研究者らが除幕式に参加した。
1945年7月28日、同市の平郡島沖で駆逐艦「梨」が撃沈され、同市伊陸で米軍のB24爆撃機「ロンサムレディ号」が撃墜された。
平郡島での駆逐艦の慰霊祭と除幕式には島民ら約30人が参加した。当時電信兵として乗船していたという船橋一さん(95)は撃沈後に泳ぎ着いた場所を見て「当時と変わらない景色だ。(亡くなった)大勢の若い人たちがかわいそうだった」と涙ぐんだ。