山形大の坂井正人教授は28日、大阪・関西万博のペルー館で記者会見し、世界遺産「ナスカの地上絵」で知られるペルーのナスカ台地で新たに248点の地上絵を発見したと発表した。神職や斬首の場面、猛禽類やネコ科の動物などとみられる多様なモチーフが描かれており、特定のテーマごとに配列されていることも分かったという。
2023年と24年の現地調査で発見した。配置を解析したところ、人が踏みしめてできた小道に沿い、いけにえや家畜といったテーマごとに関連する絵が並んでいた。
坂井教授は「当時の人々の信仰や記憶を伝えるメディアのような役割を果たしていたのではないか」と分析した。