佐賀県伊万里市の強盗殺人事件で亡くなった椋本舞子さん(40)は中国語が堪能で、中国の大学で日本語を教えていた。事件を知った教え子たちは「信じられない」と悲しみ、故郷の伊万里でも知人らが凶行による突然の死を悼んだ。
中国の国営通信新華社などによると、椋本さんは2019年から江西省景徳鎮市の大学で勤務し、日本語講師として日常会話や作文などを教えていた。漢字が好きで、佐賀大の第2外国語で中国語を専攻したという。
昨年末の新華社の映像インタビューで、伊万里市や佐賀県有田町が景徳鎮と同様に陶磁器で有名だと説明。流ちょうな中国語で、景徳鎮で陶芸をする友人の工房を訪れるなど私生活も楽しんでいると話していた。
日本語学科卒業生らが参加する通信アプリのグループには、椋本さんの教え子とみられる人が椋本さんの家族と連絡を取った上で「椋本先生が佐賀県で亡くなりました」「まったく信じられず、受け入れられない」と投稿。卒業生らからは「そんな突然に…」「本当に信じられない」と、驚き悲しむ投稿が相次いだ。