夏休み中のひとり親家庭の子どもの1日の食事回数

 ひとり親家庭の41%が「夏休み中に子どもが1日2食以下で過ごしている」と答えたことが4日、民間団体の調査で分かった。昨年より7ポイント増えた。子どもが貧血になったり、親が1日1食に減らしたりする家庭もあった。夏休みは給食がなく、光熱費もかかる。物価高が続く中、食費を切り詰める深刻な状況が浮き彫りになった。

 NPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」が7月下旬、ひとり親家庭を対象に調査。全国の約3900人が回答し、7割が小中学生のいる家庭だった。全体のうち38%が「1日2食」、3%が「1日1食」で夏休みを過ごしていると答えた。

 コメを買えない時が「よくあった」「時々あった」は合わせて66%に上り、昨年の41%より大幅に増えた。

 自由記述では「半額になった菓子パンやカップラーメンでしのいでいる」「育ち盛りの子どもの体重が減っているのが目に見えて分かる」といった声が寄せられた。

 法人の小森雅子理事長は4日、「命の危機と言える状況だ。現金やコメの給付など一刻も早く支援してほしい」と訴えた。