ブラジルのボルソナロ前大統領=7月、ブラジリア(ロイター=共同)

 【サンパウロ共同】ブラジル最高裁は4日、全面的に利用が禁止されている交流サイト(SNS)で情報を発信したとしてボルソナロ前大統領に自宅軟禁を命じた。地元メディアが報じた。最高裁のデモラエス判事はボルソナロ氏が家族のSNSを通じ「最高裁への攻撃を扇動し、ブラジルの司法に対する外国の介入を支持した」と指摘した。

 ボルソナロ氏はクーデターを計画した罪で起訴されており、SNSへの直接的な投稿のほか、間接的な利用も認められていない。

 トランプ米大統領は盟友関係のボルソナロ氏の裁判を「魔女狩り」と呼び、中止を要求。ブラジルへの関税強化の理由に挙げて圧力を強めている。