イ・ムジチ合奏団のメンバーら(同合奏団提供・共同)

 【ローマ共同】ビバルディの「四季」の演奏で名高いイタリアのイ・ムジチ合奏団は原爆投下80年に合わせ、平和への願いを込めた新曲を9月の来日公演で初披露する。世界各地から寄せられた作品の中から、広島と長崎がたどった「破壊」と「再生」をテーマにした楽曲を選出。団員らは「音楽という共通言語を通じて、われわれの思いを届けたい」と意気込む。

 合奏団は昨年、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)がノーベル平和賞を受賞したことに影響を受け、作曲コンクールの開催を決めた。同12月ごろから本格的に募集を始め、日本を含む11カ国から37人が参加した。