安全保障フォーラムであいさつする台湾の頼清徳総統=5日、台北(共同)

 【台北共同】台湾の頼清徳総統は5日、台北で開かれた安全保障フォーラムであいさつし、2026年の防衛予算は「域内総生産(GDP)比3%以上の目標に到達する」と述べた。中国の統一圧力を念頭に「自主防衛能力」を向上させると強調した。台湾の25年の防衛予算はGDP比2・45%。

 頼氏は、台湾は軍民一体で防衛力を強化していると説明。7月に定例軍事演習と同時に、市民を対象に防空などを訓練する「都市強靱性演習」を実施したと紹介した。

 また経済が国力の基礎であり民主主義の後ろ盾だと指摘。経済の強靱性を重視し、半導体や人工知能(AI)、軍需産業のレベルの向上を図ると述べた。