内閣府は5日、日本が2024年末時点で国内外に保有するプルトニウムの総量が約44・4トン(うち核分裂性は約29・3トン)だったと国の原子力委員会に報告した。プルトニウムの自然崩壊や試料の分析などにより、23年末の約44・5トンから約0・05トンの微減となった。減少は4年連続。

 24年は、日本が英国とフランスに委託してきた原発の使用済み核燃料の再処理が行われず、プルトニウムの回収はなかった。また、燃料の一部にプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)を使うプルサーマルを行える国内の原発では、24年に新たなMOX燃料の利用がなかった。