経営再建中のユニチカが6日発表した2025年4〜6月期連結決算は、円高進行により外貨建ての資産が目減りし、純利益が前年同期比34・1%減の13億円だった。本業のもうけを示す営業利益はコスト削減効果で2・4倍の28億円に改善した。売上高は主力製品の値上げが寄与し0・8%増の309億円だった。26年3月期の業績予想は未定とした。

 経営資源を集中させる方針の食品用包装フィルムなどの高分子事業は、販売製品の見直しなどにより収益が改善した。ガラス繊維や不織布、産業繊維を含む機能資材事業と繊維事業は営業損益が黒字に転換した。