連合国の捕虜約200人を収容し、うち8人が原爆の犠牲になったとされる長崎市の「福岡俘虜収容所第14分所」跡地に、当時の被害を説明する銘板が移設された。捕虜の遺族ら15人ほどが7日、式典に出席し「過去を記憶し、未来への絆を築く場所となる」と平和への思いを新たにした。
跡地は、昨秋開業した大型商業施設「長崎スタジアムシティ」の敷地内。以前は工場があり、市は近くの高架下に銘板を設置していた。スタジアムシティの建設中、収容所の基礎部分とみられる遺構が発見され、市民団体が高架下からの移設を市に求めていた。