【ソウル共同】韓国軍は9日、南北軍事境界線付近の一部地域で、北朝鮮が韓国側に向けて設置していた拡声器を撤去する動きを確認したと明らかにした。韓国の李在明政権は南北間の緊張緩和を掲げ、対北朝鮮宣伝放送用の拡声器約20台を撤去した。北朝鮮側がこれに呼応し、同様の措置を取った可能性がある。
対北朝鮮宣伝放送は尹錫悦前政権下の昨年6月、北朝鮮からごみをぶら下げた風船が相次ぎ飛来したことへの対抗策として、約6年ぶりに再開。北朝鮮側は金属を引っかくような音などの騒音放送を始めた。李政権に代わり、韓国側が放送をやめた後は北朝鮮も停止していた。