東日本大震災・原子力災害伝承館(福島県双葉町)は9日、原発事故後に県内の除染で発生した土や廃棄物を一時保管する中間貯蔵施設(同町、大熊町)を巡るバスツアーを初めて実施した。施設の成り立ちや、法律に明記された2045年までの県外最終処分に向け理解を醸成する狙い。
福島県のほか、東京都や埼玉県などから社会人や生徒、児童ら約20人が参加。施設はほぼ全域が帰還困難区域にあり、この日は時間を制限した上で、大熊町側のエリアに入り、14年前の震災時からほぼ手つかずで残されている介護福祉施設などを車内から見学した。